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「その手で」 [詩]

みなさん、こんばんは。


今日は思うところあって詩を作りました。絵文字を使うのも、ちょっと今日は遠慮させていただきます。すいません。



「その手で」


幼子よ
その温もる小さな手で
君は何を掴む?

こんなに儚げなものがこの世にあるなんて
僕は知らなかったよ

小刻みに動く小枝のような指に
僕のこの大きな指を絡ませて
笑ってくれることが

奇跡に近いことだと知って
僕は涙を流さずにはいられないんだ

この温かみがあることで
君がここにいることで
ようやく意味みたいなものがどうでも良くなった

ありがとうと声をかけるべきか
ただ笑って泣いているべきか
今の僕にはその判断も付かないのだけれど

幼子よ
その温もる小さな手で
僕の指をそっと握ってくれないかい?

これから先
君が掴むものすべてを
僕たちが見続けることは叶わないけれど

このたとえようもない温もりだけは
確かな命としてここにある

生きているということは素晴らしいことだと
本気で思ったのはきっと今日が初めてだから
この世界に絶望せずに

その小さな手で
何かを掴んでおくれ

あわよくば類稀なる健康と
出会うものすべてが良縁でありますようにと


僕らは祈るばかりだが


「平成20年10月28日」



タグ: その手で
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「あなたにだけは」 [詩]

こんばんは~[わーい(嬉しい顔)]


明日お休みの方も多いでしょうか?
僕も明日は休みです。奥さんはパート、長男は学校に行く用事があるため、次男とデートですな[キスマーク]

またいつものショッピングセンターかな~~[わーい(嬉しい顔)]


さて。
久々に詩の披露でも。

これは・・・どういう時に書いたのかな~。自分でもよく分かりませんが、とても落ち着いた気持ちの時に書いたような感じですね。自分で言うのもなんですが、不思議な詩ですね。でも、なんとなくな感じが好きです[わーい(嬉しい顔)]




「あなたにだけは」


朝日は東から顔を出し
夕陽は西へと沈んでいきます

けして違わぬ太陽でも
きっと何かが違うのでしょう

「おはよう」と挨拶した僕がここにいます
「さよなら」と挨拶した僕もここにいます

違う言葉で話す僕でも
きっと違わぬ僕でしょう

時がたつとかわるものがあるといいます
そして
時がたってもかわらぬものもあるといいます

こんなふうに
あなたを迷わせる材料を見つけだしてしまう
この僕の心の中の囁きを

あなたにだけは秘密にしたい

そんな僕のためらいを
あなたにだけは気づいてほしい


(年月日不明)

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「時の流れに」 [詩]

しばらくマンガネタが続いたりしたので、今日は久々に詩を披露させていただきたいなと思います。


今回の詩も、20代前後に書かれたものです。
タイトルにもあります時の流れみたいなものを、今でもよく考えたりするんですが、今回のこれは、読み返す限り、だいぶ心の波が静かな時に、そんなことを思って書いたようですね。


何かずいぶんしんどいことがあって、なんとかそれが時間の経過と共に落ち着いてきた、そんな感じです。

当時の僕に出会ったら、伝えてあげたいですね。
30過ぎたら、時間が経つのほんとに早くなるから、今という時間を満喫できるよう楽しんでねって。

それと、君が思っている通り、君の精神は自由だ。
何を選ぶかも君次第だぜって[ぴかぴか(新しい)]


「時の流れに」


この足元から遠く
うつろい さまよう夕陽の向こうに
いつも耐え切れぬ思いを捨てているんだ

後ろに延びる影をたくさんの人が踏み付けて
金縛りにあった僕は無理にそこから逃げようとはしない

誰かが僕を束縛しようとしているなら
たまにはその椅子に座ってみるのもいいなと思ったし
僕が誰かを束縛しようとしているなら
たまにはその僕の力になってあげてもいいなと思ったし

後ろ髪を引っ張っているのは誰だか知らないが
時々見かけるその手は
この両手にとても似ているから 笑いたくても笑えない

僕が夕焼けを好きな理由を君は知ってる
僕が君を好きな理由は僕が知ってる

あの夕陽は
誰も知らないこれからの僕を知っている

また明日 晴れてたら会おう


(年月日不明)

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「散歩がてらに」 [詩]

「・・・・」がタイトルの時は、詩を書いています。他のネタを期待されて来た方、ごめんなさいです。

今日は素晴らしい秋晴れでしたね[晴れ]
日本は四季がはっきりしていて、僕はそれがとても好きなんですが、ここ最近は春と秋がやけに短い気がしませんか?
それが少し寂しいです[もうやだ~(悲しい顔)]

今日までの数日はほんとに寒くて、布団も出してしまいましたが、今日は朝は寒かったですが、日中はとても暖かくて、お昼休憩中タバコを外で吸いながら、空ばかり眺めていました。

今日の詩は、そんな秋晴れの日に書いたものかもしれません。

僕はたまに、女性の視点から詩を書くことがあるんですが、心理としてはどうなんでしょう?
こんなことを考えている女性がいいな~っていう発想ですかね?

意識してではないので、なんだかそんな気がしないでもないです。


「散歩がてらに」

散歩がてらに聞いた話を
ふっと時々思い出しては
目頭に乗せて熱い涙といっしょに流す

とても素敵だったんだよね
少なくともわたしにはそうだったし
君がどんなふうにわたしに

熱っぽく 力強く語ったのかを覚えてなくても
とても素敵な話でね

たとえそれがもし嘘だとしても
わたしはきっと信じていたよ

時々漏れる人々の本音は
いっつも軽く消えていくけど

いっしょに歩いたこの街を
今日久々に歩いてみたから

散歩がてらに聞いた話を
わたしはずっと信じているよ


(年月日不明)




タグ: 秋晴れ
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「ゼロ」 [詩]

そろそろ昔の詩を探し出さないとな~・・・と色々探しておりましたら、出てきました!


200810012135000.jpg


以前お話した、ワープロで打ち込んだ詩の数々です。
こちらは近影。


200810012136000.jpg


先ほど読み返してみたんですが、ま~恋愛がらみと独り身の詩の多いこと多いこと[たらーっ(汗)]
今蘇るハタチ前後の日々![ひらめき]

しかし、入力の段階でそれなりに選んだのが見て取れます。
今の僕には書けそうもない言い回しがいっぱいでした。

今日はその中でも、もっとも僕が好きな詩を載せてしまいます。
最後のフレーズが、今でも頭にこびり付いて離れません。おそらく20歳頃の詩です。


「ゼロ」


俺たちは最初 ゼロだった

音楽室で聴いていた曲は モーツアルトだった

記憶力のいいやつは そこそこの成績だった

屋上から周りを見渡せば そこは草原だった

走ることに長けているやつは 走ればいつも一番だった

好きな女の子は なぜか毎日ポニーテールだった

卒業式で見た桜の樹は 時が経っても桜の樹だった

見知らぬ男に嫁いだあの子は どうしようもないくらい女だった

俺たちは最初 ゼロだった


途方もなく  ゼロだった


(年月日不明)
  

いかがだったでしょうか?
この詩を読むたびに僕は、生きる力をもらっています。
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今後は写真入りに! [詩]

奥さんからの「写真がないからつまんない」の一言を受け、なんとか頑張って(大袈裟)載せられるようになりました[わーい(嬉しい顔)]

今日は時間もなくてあんまり書けないので、写真で場つなぎですいません。

先日からお話している、吉野弘さんの詩集です。
ちなみに後にも先にも、相田さんのもの以外で持っている詩集はこれだけです。

200809292228000.jpg

古本屋さんの香りがする一品です[ひらめき]
タグ:吉野弘
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吉野弘 [詩]

明日は久々の休みです[わーい(嬉しい顔)]
そして明後日は徹夜の仕事です[バッド(下向き矢印)]

中学生の頃に遡ります。

僕はどちらかというと理数系で、英語とか国語って、どちらかというと興味が湧かない方でした。当然、教科書に載っている、小説や詩などに対しても、教育材料ぐらいの感想しか持っていなかったんです(普通そうかな?[たらーっ(汗)])。
あれは何年生のことだったでしょうか。全然覚えていませんが、その時使っていた教科書にこんなタイトルの詩が載っていたんです。

「夕焼け」

とてもとてもシンプルな詩でした。
それまで教科書に載っていた詩には、何の共感も持てずにいました(なんか小難しい言い回しが多かった)が、その詩だけは何故か心に引っ掛かったんです。

全文載せちゃうとまずいと思うので、概要だけお伝えすると、

あるバスに乗った女の子。
目の前に年配の方がいらしたので、その子は席を譲りました。
席が空き、その子はまた座ります。
そしてまた。
同じような状況が訪れます。
しかしその子は、席を立つことはありません。
下唇を噛んで、床に目を伏せ、じっと時間が過ぎるのを待ち続けます。
その時外に広がる、美しい夕焼けも見ないで・・・・。

という内容だったはずです(手元に資料がなくて・・)。

この詩の一節にこんな言葉があります。

「優しい心の持ち主は受難者になる(簡略)」

とても分かりやすい言葉で綴られたその詩を、僕は大好きになりました。
情景が頭に浮かび、その女の子の気持ちが痛いほど分かるような気がしたものです。
書かれていたのは、吉野弘という詩人の方でした。

そして、高校に進学し、さらに文系科目には興味がなく・・・。
しかし。
これも何年かは忘れましたが、またまた教科書に載っている詩に、衝撃を受けました。タイトルは、

「I was born(僕は産まれさせられた)」

という詩でした。
ある親子。父と息子。
息子は言います。
「僕は産まれさせられた」と。
父はそのことについては何も答えず、ただ、蜉蝣(かげろう)の話をします。
お腹いっぱいに子供を孕んで、ただ死んでいくという、蜻蛉という生き物の話を。
息子も黙ってそれを聞いています。
自分を産んで、すぐにいなくなってしまった母親のことを思い出しながら・・・。

こんな内容だったと思います。

タイトルに惹かれて、授業とはまったく関係ないのに、気になって気になって、何度も読み返しました。
書いた方の名前は、吉野弘。

偶然でしょうか?必然でしょうか?

事実なのは、僕はその数年後、吉野弘さんの詩集を買って、今でも大事に(押し入れの中かも[たらーっ(汗)])持っているということです。

機会があったら、なんて言えない代物ですけど、僕にとっては、たまらなく縁を感じる出来事だったというお話です。





タグ:吉野弘
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秋の夜道 [詩]

今回も何故かタイトルが書いてなかったので(まるで人ごとのようですが・・・[あせあせ(飛び散る汗)])、まさに今、読み返してつけました。

昨日と同じで、去年の今頃の作品かと思われます。も少し後かな、冬?[雪]

自分でいろいろ書いてみて、気がついたことがあるんですが、どうやら僕は「帰る場所」というのがどうやら好きなようでして、読み返すと、なんだかそれにまつわる作品が多いんですよねー。
まー単なる淋しがり屋かと思わます[たらーっ(汗)]

あ!かといってちなみに暗い性格ではございませんので、あしからず[わーい(嬉しい顔)]

では、今日の作品です。


「秋の夜道」

気もそぞろ

めっきりという言葉がとても良く似合う日々
マフラーを首に巻くことで
この季節にハロー  ちょっとした挨拶をした気分

シャラシャラシャラシャラ

舞う落ち葉があることで
僕がここにいることで
そこに風があることを実感するのだなぁと
乾いた靴音が響く帰り道
少しセンチなふりをすることで
この季節にハロー  久しぶりに会えた気分

温もる場所がわかること
そしてそれが僕の近くにあること
それが中心にあること

極端な想いがそれを浮かび上がらせて
陰と陽
負と正
右と左
それぞれが立ち位置を確認できるのだなぁと
この季節にハロー  わけもわからず泣きたい気分

もうすぐ開けるよ
ジャラジャラジャラジャラ
鍵を持つ手がここにあることで
僕がここにいることで

(年月日不明)



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そっと [詩]

以前、詩の解説は書きませんなんて偉そうに宣言しましたが、やっぱり書きたくなったので、出来るだけ書くことにしました(どんだけワガママ!)[わーい(嬉しい顔)]

この詩は、おそらく去年に書いたものようです。日付もなく、しかもタイトルもなかったんですが、内容が去年っぽいので・・・。

なんかこうさまよってますね、色々な意味で。
不安定だったのかなー、何か救い求めてますね、自分で言うのもなんですが。
たぶん出だしの言葉が頭に降りて来て、一気に書いたんだと思います。
「が」、「で」が違うんじゃない?と思われるかもしれませんが、これでいいみたいです、改めて読んで思いました。


「そっと」

そっと
触ることが揺らす魂の行方は
道を鳴らす靴音に沿って
そっと
撫でることを許されて危うく壊れそうな日々
命からがら君を追いかけても
嘘みたいに遠のいていくのがあまりにも哀しい

樹々

土の匂いがするよ
ふとすれば君の声も聞こえるよ
怖いのは誰も彼も同じかい?
せめてこのままここにいることが出来ても
あまりにも苦しい
だってここは違うんだよね

声も、聞こえない
輪郭も、あやふやだ
温もりも、嘘っぽい

でも

そっと笑ったろ?

そっと

(年月日不明)

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愛(詩)のお話 [詩]

みなさん、こんばんは![わーい(嬉しい顔)]

昨日は12時~3時くらいに更新とか言っておきながら、
今日はこんなに早い時間なのは、
明日の朝が早いからに他なりません[がく~(落胆した顔)]

今日もよろしくお願いします[グッド(上向き矢印)]

いつもより圧倒的に短いはずなので、
お付き合いのほど[手(チョキ)]

さて。

タイトルに愛とつけたのは、
そんなに意味深なのもではなくて[あせあせ(飛び散る汗)]
ま~映画、音楽、ゲーム、カード、
みんな好きです[揺れるハート]

みたいなつもりのものだったんですけど、
考えてみると、
もう一つ続けていたものがあったなと[ひらめき]

それが、詩です[ペン]

なんなら愛にかけちゃおうかと(ちなみに奥さんからは「愛って[たらーっ(汗)]・・・」の必殺パンチ炸裂です)[がく~(落胆した顔)]

詩とポエムの違いもわからければ(たぶんないと思うんですが・・・)、
定義も知りません(たぶんないと思うんですが・・・)

でも、
なんかそれっぽいものを書き続けていました[ペン]

・・・・した?

過去形ですね[たらーっ(汗)]

高校生活後半から、
20代後半ぐらいまでは、
それこそ色々書いていたんですが、
今はほんとに、
年に・・・5編も書ければいいような状態でして[もうやだ~(悲しい顔)]

ですので、
ここに載せていくのは、
ほとんどが過去の産物になるはずです

もちろん、
また書けるようになれば別なんですが、
まずは今までのものを、
自分で自分を整理する意味も含めて、
掲載したいなと[わーい(嬉しい顔)]

なぜ高校の時にそんなことをし始めたのかは、
少し長くなりそうなので、
いずれまたの機会ということで[あせあせ(飛び散る汗)]

このブログのカテゴリーの中で、
最も自分をさらけ出せるのがこれなのかなと思うと、
少しばかり恥ずかしい気もしますが[ふらふら]

結局は

「なんかいいな~これ」[グッド(上向き矢印)]

という好意的な感想を持つか

「ふ~~ん」[バッド(下向き矢印)]

という無関心な感想を持つか

好みってそんなもんだと思いますから、
読んでいただいて、
この先一つでも「なんかいいな~これ」って
思っていただけるものがあったら、

なんか、嬉しいです[わーい(嬉しい顔)]

詩の解説(中身の説明)は一切しないつもりです
それから、基本原文は入力にあたりいじらないつもりです
ただし、
覚えている(もしくは書いた日付が残っている)場合は、
年月日は入れようと思っております[わーい(嬉しい顔)]

では。

今後ともよろしくお願いいたします[手(チョキ)]









「そんなにがんばらなくてもいいんだよ」

君の手がもがいているのを、僕はじっと見ているしかなくて。
この壁は、どうしても取り除けないのかい?
昨日も、今日も、明日も、明後日も。
時には息苦しそうに苦痛に顔を歪め。
時にはナイフのようなもので体に切り傷をつけ。
時にはうずくまって虚空を見つめるその、瞳。

少し、僕の話を聞いてくれないかい?

今、ここにいるのは僕たち二人だけだと思って。
事実、そうなんだ。

しばらくはこうして二人して、何もせず、見つめあって座るだけをしようよ。

少し、深呼吸をしよう。
少し、眠ろう。
少し、サボろう。

また君が翼を広げてしまっても、僕はここにいるよ。

そしたらまたここに戻って来てくれるかい?
そしたらさ、今度は少し、いっしょに、

笑おうね。


2007-10-31









以上です[ひらめき]

さて。

これでテーマ(タイトルに関しての)については一通りご紹介出来たかと[わーい(嬉しい顔)]

明日からは、
順不同で行きたいと思いますが、
興味のないカテゴリーが続いても、
懲りずに読んでくださいね[がく~(落胆した顔)]

では、おやすみなさ~い[わーい(嬉しい顔)]


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