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「ありふれた日常」 [詩]

こんばんは~[わーい(嬉しい顔)]


今日は4時に起きて仕事に出かけました。最寄りの電車はまだ動いていないので、少し歩いて大きな駅へ向かいました。もちろん、まだ5時前ですから真っ暗です

駅に着くと、10人ほどの老若男女の方たちが箒と塵取りを持って、駅の前を掃除していました。ボランティア?という感じでもなかったので、とても不思議な光景でしたね

日曜日のそんな時間でも、駅には結構な人がいます。大半は終電を乗り過ごしたらしい若者たちでしたが。ホームに降り、一服してから乗車、時間どおりに出発したのですが、何やら車掌さんの研修をやっているらしく、若い方の元気な声が、駅に着くたびに聞こえて、あまりよく眠れませんでした。「リピーター点灯!」って毎回言うんですが何のことやら・・・(普段はそんな声聞こえないので、みんな省略してるのかな?)。

・・・とまあ、なんてことのない朝の始まりでしたが、少し時間を変えただけでも、普段見れないような光景がそこに広がることに、改めて感動した朝でした

で。
こんな詩が出来ました。まあ詩とも呼べないような感じですが・・・。



「ありふれた日常」

こうして街の中に埋もれていると
自分が何もせずにいても
世界が回ることがよくわかる

小鳥は相変わらず鳴いているし
空だって昨日の延長だし
笑わせようとしなくても
そこかしこで笑い声が聞こえる

座れそうな場所があったので腰を掛け
煙草に火をつけて一服していると
何もしたくない自分に気がついて
空恐ろしくなった

何も考えないとはこういうことを言うのだろうか

この雑沓の中に溶けるような感覚に
かといって居心地の良さを感じたわけではないのだが

ともすれば私は
自分のありようを感じたままに正当化することで
私という個人の存在価値をそこに見出そうとする

しかしそうではないのだ

私が何もせずとも
世界は回るし小鳥は鳴く

意味などないし価値などない

ただ私はそこにあるだけだ
そして考えるのだ

それは何物にも影響を与えないし
私の宇宙の中でのみ存在する

そう

わざわざこんなことを感じようとしなくとも
私は十分に自由だ

ただそれを時々確認するために
こんな風に街の中に埋もれて
物思いにふけるふりをする

自分自身が愛らしいと思えることが嬉しい


「平成20年11月10日」









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