SSブログ

「原風景」 [詩]

こんばんは~[わーい(嬉しい顔)]


たまには新しい詩でもと思い、少し色々なことを考えてみました。
そしたら、こんな詩が出来ました。


「原風景」

感触を患いながら、
この土手の遥か向こう、
少し首を傾けながら、
なんで僕はここを歩いているのだろうと、
人ごとのように首を傾げる。

スクロールする風景が唯一の手掛かりであることは間違いないが、
正直、
耳も聞こえなくなってしまうほど風が、
原音のように物凄いスピードで飛んで行く感覚?

ああ今日は暑い日だったか寒い日だったか、
こうしているとそれすらも忘れた。

時間という概念がピンとこなくて、
それを浪費していることを怖がっていた、
10数年前のことがあまりにも懐かしいが、
あんな恐怖はもうこりごりだ!

立ち止まってもいいのものなのか?
今までこの土手を、
このスピードで歩いてきたことが、
唯一続けるということを出来たことだったと思うが、

もうすぐ陽が暮れそうなんだ、
いいんじゃないか?

スピードダウン。

いや、
待て。


明日のことを誰かが話していた。
晴れるというようなことを言っていた。
ならばもう少し、
歩いて歩いて、
色々なことを思い出さなければ。

ああそうだ、
今日は大好きな夕飯が用意されているんだった。

何時の間にか夕陽は土手の遥か向こう、
もうさよならをしている。

じゃあまたと手を振ってみた。
振り返ったら誰もいなかった。
思わず笑ってしまったが、
怖くて怖くて仕方が無かったんだ。

感触を、
患っていないということだけでも分かって良かった。


「平成20年11月8日」




タグ: 原風景
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:[必須]
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

コタツの季節!「ありふれた日常」 ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。